甲飛喇叭隊 第十一分隊 News Letter 第9号
2015年2月4日 発行
 みなさんこんにちは、甲飛喇叭隊 第十一分隊です。
 いよいよ今週末、2月8日(日)にワンダーフェスティバル[冬]が開催されます!(※終了) 我々甲飛喇叭隊 第十一分隊も、当日は販売協力員として皆様のお越しをお待ちしております。

 販売協力を提供いたしますのは、イベント弁当に定評のある株式会社 江戸まとい様。前回のワンダーフェスティバル[夏]では、開場からわずか2時間で売り切れ御免という人気振りでした。
 今回の目玉商品は、当時の瑞鶴掌衣糧長が残した貴重な記録から再現を試みた『空母瑞鶴戦闘配食 五航戦にぎり』。一般ではなかなか入手し辛いとされる確かな資料を財団法人水交会様からご提示頂き、力強い裏付けも確認できた正確性の高いお品物です。

当日のお品書きは

◎五航戦にぎりセット(呉大和ラムネ1本付) 1,000円
 3種3個プラスおかずを竹皮で包みました)+呉大和ラムネ(当時、戦艦大和ににラムネ製造にかかわるレシピを伝えたとされる中元本店製です)+解説書(B5ペラ予定)のセット

◎海軍型乾麺麭(カンパン)と呉大和ラムネのセット 500円

の2種類です。当日お時間がありましたら是非お越しの上、みなさまどうぞご利用下さい。

 さて、おにぎりの内容はなんとなくお伝えできたかと思うのですが、では何故ラムネがセットなの?と思われる方もいらっしゃると思います。今回のエッセイはずばり『海軍ラムネこぼれ話』。
 一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
<海軍ラムネこぼれ話>


日本の夏の風物詩とも言える「ラムネ」。
独特の瓶に、その味に、どこか懐かしさを覚える方も多いのではないだろうか。
この「ラムネ」の祖は明治開国以来、イギリスより伝えられた「レモネード」だといい、明治近代化の象徴、汐留停車場(新橋)跡地からも「レモネード瓶」が発掘されている。

海軍のみならず陸軍でも多くの将兵に愛された「ラムネ」。
さて、その「ラムネ」は海軍では一体どの様にして多くの将兵の喉を潤してきたのだろうか?

弾薬や燃料といった多くの可燃物・危険物を搭載している帝國海軍の艦船には元々、艦内消火設備として炭酸ガス発生装置(不燃性ガスによる窒息消火設備)が設置されており、その設備を利用して各々の艦船でラムネが製造されていた。
中には本格的なラムネ製造機を搭載している艦船もあったという。
(※勿論市井の業者から納入されていた例も多々ある。)

ラムネはこうして艦内で製造され、箱詰めされた後に酒保へ納められ、課業の後、束の間の憩いの時間に、はたまた苛烈な戦闘の合間に将兵の喉を潤していたのである。
海軍軍人に愛され、そして現代に至るまで変わらず日本人の喉に爽やかな潤いを供している「ラムネ」。
今度は是非、大海原を駆けた海軍軍人達に思いを馳せながら飲んでみたい。

それではまた、帽振れ!