甲飛喇叭隊 第十一分隊 News Letter 第14号
2015年12月8日 発行
 みなさんこんばんは、甲飛喇叭隊 第十一分隊です。

 埼玉県と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
近年では、産出額が全国5位以内に入る農作物の多い近郊農業の盛んな県として注目されています。晩秋から冬の味覚を彩る今が旬の葱なども埼玉県産が有名ですね。山の多い地域がある一方関東平野が大部分を占め、農業に適している環境が埼玉県には整っています。

 農業、と聞くと穏やかでのんびりとした印象を受けますが、しかし先史時代からの歴史を誇るこの地域は、古代・中世から中央権力の影響を受け、戦いの舞台となる事も少なくありませんでした。 そんな気質の歴史、また自然の恵みでもある広大な平野を持つ地形も関係し、戦中も大いにこの地域が利用されました。
特に埼玉県内には集中的に飛行場が置かれ、
所沢陸軍飛行場
熊谷陸軍飛行学校
児玉陸軍飛行場
桶川陸軍飛行場
熊谷陸軍飛行学校桶川分教場
 などがありました。
 この地から飛び立った特攻隊を祭る埼玉県特攻慰霊祭についてのレポートを、今回は埼玉県出身の隊員の筆でお送りします。
 一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。


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我々甲飛喇叭隊 第十一分隊は当日、微力ながら販売協力員として参加いたします。
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<埼玉県特攻隊慰霊祭に参加して>


10月31日、埼玉県護国神社にて埼玉県特攻慰霊祭が執り行われました。
秋風に小雨の混じる生憎の天気ではありましたが、特攻隊遺族の方々をはじめ50名ほどが参加されました。
埼玉県護国神社は1934年4月9日、埼玉県招魂社として創祀されたのが始まりとされ、現在では鳥羽・伏見の戦いから大東亜戦争まで、特攻隊員を含む国事に殉じた埼玉県関係の英霊51,000余柱が祀られています。
また、敷地内には埼玉県傷痍軍人の塔、特攻勇士之像が建立され、遺品展示館も併設されており、国事に殉じられた方々の歴史、多くの若者が散華した特攻隊の事実を後世までに語り継ぐという、祭祀だけにとどまらない護国神社としての役割が感じられました。
特攻慰霊祭は毎年、特攻勇士之像の前で執り行われます。
埼玉県護国神社の特攻勇士之像は、平成25年10月31日に全国13番目の像として公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会により建立されたもので、以来多くの方々に若き特攻隊員の勇姿を語り続けています。
特に、特攻隊遺族の方々にとっては、この像の建立を万感の思いで迎え、大切に管理をされているそうです。
宮司様により慰霊祭が神式に則り粛々と執り行われている最中も、特攻勇士像は苛烈を極めた大東亜戦争を、そして祖国を守るため敢然として散華された若き特攻隊員の勇士を語りかけ続けているかのように感じられました。
今回の慰霊祭に参加させていただくにあたり、同じ埼玉県民として数多くの若い特攻隊員が飛び立ったこと、そして現在までに様々な思いの人々が彼らの勇姿を末永く後世に伝える活動をされていることに、深く感銘を受けるものです。
戦後70年を経た現在、戦争経験者の方々から直接お話をお伺いできる機会も少なくなってしまった今だからこそ、このような慰霊顕彰活動を通じて後世へ語り継ぐという活動は、より一層の重要性を増していくことでしょう。