甲飛喇叭隊 第十一分隊 News Letter 第23号
2016年7月18日 発行
 みなさんこんにちは、甲飛喇叭隊 第十一分隊です。

 三連休の最終日、みなさんはいかがお過ごしですか。蒸し暑い日が続き梅雨明けが待ち遠しいですが、こんな日こそビールののど越しが恋しくなります。果汁を垂らした炭酸水も良いですね。 ビールと言えば、あるいは炭酸水と聞けば、ドイツを連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今回は「ビールは、バイツェンか、グレープフルーツジュースで割ったビールがありまして、どちらかを愛飲しております。 」というドイツ駐在の隊員より届いた、コブレンツ軍事技術博物館(Wehrtechnische Studiensammlung Koblenz)、ラボー海軍記念館(Marine-Ehrenmal Laboe)とU995博物館(Technisches Museum U995)のレポートをお届けします。
 一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
<コブレンツ軍事技術博物館、ラボー海軍記念館とU995博物館>


コブレンツの軍事博物館(Wehrtechnische Studiensammlung)に行きました。この博物館は、航空機、戦車、迫撃砲、機関砲、軍用車両、通信機器、測距器、照射器から、大砲、ミサイル、艦砲、小火器、サーベル、ヘルメット、ガスマスクに至るまで、およそありとあらゆる、軍事に関する展示がありました。

前評判では、有名なエニグマや暗視装置付きのパンターがあるとの事でしたが、行ってみると、残念ながらありませんでした。

展示品では、航空機、戦車、車両類については、戦後にドイツで作られたものやソ連、アメリカで使われたものを中心にぎっしりと展示され、二次大戦時のものは、ほぼありませんでした。その他の展示品についても、二次大戦時のもの、特にナチスを想起させるものはほとんどなく、わずかに制服がありましたが、それも奥の方にひっそりと言うかこっそり展示してありました。

興味深かったのは、構造を見せるために、カットしたり、中を開け放っている展示が多かった事です。特にレオパルドIが縦方向に真っ二つにされている展示は、戦車の中の様子を伺う資料として、とても興味深い。どこの戦車かは不明ですが、装甲を剥がし、骨組みのみで展示しているものもありました。ブーツの部品の展開展示もあり、どのようなパーツで構成されていて、どのように皮がカットされているかわかります。エンジンから電子機器、機関砲や銃弾に至るまで、カットモデルがある博物館は、あまり見た事がなく、内容を理解する云々の話を抜きにして、この博物館の独自性を感じました。

とかく、表面のみを展示する博物館が多い中で、仕組みや構造から技術的進化を見ることが出来、そこに興味を持つドイツ人の気質というのは、ドイツが技術大国である一つの理由なのではないか、と思いながら、建物を後にしました。

最後に場所ですが、コブレンツ中央駅から徒歩でも15分程度。バスもありますので、ご興味がありましたら、ぜひお越しください。外見は博物館には見えず、少々ボロボロの学校に見えますので、お間違いなきよう。


また、キールの郊外にある、ラボーという町には海軍の記念館があります。U995というUボートを見学できるとの事で、行ってみました。

ラボーはキール中央駅からバスでおおよそ40分くらいの所にある、小さな町です。海岸沿いにしばらく歩くと、細長い建物が見えてきますが、そこが記念館です。元々はドイツ海軍の戦死者の為の施設であったとの事ですが、第二次大戦後、世界の海軍の戦死者を追悼する施設となりました。現在は、この記念館とU-995の展示の二本立てとなっています。

記念館の地下には、厳粛な雰囲気の廟があります。円形で、周りの壁には世界各国の旗が配置され、中心にはポツンとロウソクの炎らしきものが灯された、しゃべるのも写真を撮るのも憚られるような場所でした。

他には、艦船の模型やドイツ海軍の歩み、プリンツオイゲンのスクリューなどが展示されています。また、ドイツ海軍の人達が、靖国神社を参拝したお返しに送られた公孫樹が植樹されているそうですが、どれがそのイチョウなのかは不明でした。記念館の目玉である塔は、高さ80メートルくらいで、沈没した船の名前が刻まれています。また、時鐘も幾つか置いてありました。

記念館から道路を挟んで反対側は海岸になっており、そこにはU995が展示してあります。後部の魚雷発射管室から、機関室、調理室、士官室、発令所、電信室と聴音室と艦長室、士官ベッド、前部魚雷菅室と続く、非常に狭く短いもので、潜水艦の狭さ、圧迫感がひしひしと伝わってきました。海岸にドンと置いてあるので、周りも見て回ることが出来、とても興味深く見学することが出来ました。

記念館は、キール中央駅から102のバスに乗り、LaboeHafenで降りて海岸沿いに徒歩15分くらいです。バスは40分くらい乗りますが、途中にドイツ海軍のドックの入り口があり、またラボーも海岸沿いのとても美しい街です。ブログ等を見ますと、いかにもU995が中心のように見えますが、全世界の海軍の戦死者に対する追悼の施設である、という場所であったのが、強く印象に残りました。