甲飛喇叭隊 第十一分隊 News Letter 第25号
2016年12月4日 発行
 みなさんこんにちは、甲飛喇叭隊 第十一分隊です。

 いよいよ一年最後の12月、師走に入りました。
10月を迎えると行事が毎週のように催され、アッという間に時間が過ぎてしまいますね。今月13日にはお正月の準備を始める日とされる正月事始めを迎えます。来年の足音も、間もなく聞こえてきそうですね。

 今回は、秋の足音が聞こえてきた10月に催行された、軍艦武蔵慰霊祭に参加した隊員のエッセイをお送りします。
 一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
<軍艦武蔵慰霊祭に参加して>


昨年に引き続き、10月24日に靖国神社にて執り行われた軍艦武蔵の慰霊祭に参列して参りました。 平日にもかかわらず多くの方が参列されておいででした。
今年は武蔵攻撃に参加した米海軍のアベンジャー雷撃機元搭乗員のロバート・ワトソン・フリーリー氏が慰霊祭後の懇親会に参加されました。
フリーリー氏はシブヤン海海戦にて空母フランクリンを出撃し、武蔵の左前方(艦首と一番砲塔の間)めがけて魚雷を投下、命中したとされています。
栗田艦隊への攻撃時は対空射撃が凄まじく、フリーリー氏も操縦する機体が武蔵の機銃で被弾し、機体を島の近くまで飛行させ着水して泳いで救助されたそうです。
今回フリーリー氏と武蔵の元乗員の方々が直接会って交流され、氏は「あなた方と同じく、私も泳いで生還しました」と武蔵乗員の方に話していました。
太平洋戦争から70年以上が経った今、互いに敵として戦った同士が会って交歓するということに感動を覚えました。
武蔵乗員のご遺族の方からもお話を伺う事が出来ました。
そのご遺族のご主人は武蔵だけでなく同じく大和型の戦艦として建造途中に空母に改装された信濃にも乗艦されており、同艦が横須賀から呉へ回航される途中で米潜水艦の雷撃を受けた時にも乗り組んでおられて、艦長の最後のご様子、同艦沈没時の状況等について貴重なお話も伺う事が出来ました。

武蔵が昨年発見され今現在海軍に関する出来事が注目されている今、戦争を経験した方々が年々減っているからこそ慰霊や顕彰の活動が重要になってきています。
これからも慰霊や顕彰に関わる行事には引き続き参加していきたいと思います。