甲飛喇叭隊 第十一分隊 News Letter 第34号
2018年4月3日 発行
2018年4月3日 発行
みなさんこんにちは、甲飛喇叭隊 第十一分隊です。
春の手紙の書き出しには「陽春」「麗春」「春和」など、やわらかく、暖かで、光の美しさを讃える文字が踊ります。未だ風の冷たい日もありますが、軽暖の候に相応しく、時には暑さを感じる日も増えて来ました。
東京の桜は一気に満開を迎え、都内においても名所では春霞さながら一帯桜色の景色が楽しめます。皆さまの郷の桜もきっと咲き誇っている事でしょう。 やがて花が散り、葉が勢い良く茂ってゆくのですが、そうなるともう初夏の訪れです。春から初夏への移ろいはとても早く感じられ、じっとしているのが惜しく感じられますね。
今回のエッセイは先日行われた「特攻隊全戦歿者合同慰霊祭」について。毎年春に靖國神社で催行されるこの慰霊祭は、お気持ちがあればどなたでも参列する事が出来ます。
一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
春の手紙の書き出しには「陽春」「麗春」「春和」など、やわらかく、暖かで、光の美しさを讃える文字が踊ります。未だ風の冷たい日もありますが、軽暖の候に相応しく、時には暑さを感じる日も増えて来ました。
東京の桜は一気に満開を迎え、都内においても名所では春霞さながら一帯桜色の景色が楽しめます。皆さまの郷の桜もきっと咲き誇っている事でしょう。 やがて花が散り、葉が勢い良く茂ってゆくのですが、そうなるともう初夏の訪れです。春から初夏への移ろいはとても早く感じられ、じっとしているのが惜しく感じられますね。
今回のエッセイは先日行われた「特攻隊全戦歿者合同慰霊祭」について。毎年春に靖國神社で催行されるこの慰霊祭は、お気持ちがあればどなたでも参列する事が出来ます。
一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
<特攻隊全戦歿者合同慰霊祭 私服出仕に寄せて>
去る3月末日、境内に満開の桜の花びら舞い散る靖國神社で執り行われた「特攻隊全戦歿者合同慰霊祭」に、私たち甲飛喇叭隊第十一分隊は私服にて、慰霊祭を催行する公益財団法人 特攻隊戦没者慰霊顕彰会様の運営のお手伝いをしました。慰霊祭に参列なさる方々を受け付ける、ご案内する、介添えやバスの誘導、取り違えの起こりやすい下足の管理などの業務に、ご遺族、ご来賓、また一般参列の皆様に、恙無く、また心地良く参列していただけるよう細心の注意を以って携わります。
桜花爛漫の境内を歩んでいらっしゃるご遺族の方からは、今年も無事お参りにという言葉を聞く事が出来ました。また一方、通りすがりだが気持ちがあるので参列は可能かという方もおられ(お気持ちをお持ちでしたらどなたでも参列できます)、特攻隊への思いはどんなに時が過ぎようが尽きぬものだと実感させられます。
時代を知らない私にとって、大戦そのもの、そして特攻隊員については人伝に聞いたり本で読んだりと、直接ではない故に何となく遠く感じる存在です。しかし祭の中で奉納演奏された「故郷(ふるさと)」三番の歌詞「志を果たして いつの日にか歸(かえ)らん」の節を聴いた時、故人の思いが厚く反照されているように思えてならず、途端に身近に思えたのでした。伝説の英雄ではありますが、直接彼らを知る方々には思い出深き愛する人です。心を一つにし、参列できた事は、私にとって幸いでした。
39回を数えるこの特攻隊全戦歿者合同慰霊祭。季節柄寒の戻りや風の強い日に当たってしまう事が多かったそうですが、今回は珍しく春うららかな天気でした。はらりと散りゆく桜は散華という言葉を思い出させます。参列された皆様にはその美しい情景と共に、胸に去来する思いがあった事と思います。 三日見ぬ間の桜と申しますが、我々甲飛喇叭隊第十一分隊は次世代、次々世代にこの景色、思いを変わらず伝えて行けるよう、志を高く保って参ります。
去る3月末日、境内に満開の桜の花びら舞い散る靖國神社で執り行われた「特攻隊全戦歿者合同慰霊祭」に、私たち甲飛喇叭隊第十一分隊は私服にて、慰霊祭を催行する公益財団法人 特攻隊戦没者慰霊顕彰会様の運営のお手伝いをしました。慰霊祭に参列なさる方々を受け付ける、ご案内する、介添えやバスの誘導、取り違えの起こりやすい下足の管理などの業務に、ご遺族、ご来賓、また一般参列の皆様に、恙無く、また心地良く参列していただけるよう細心の注意を以って携わります。
桜花爛漫の境内を歩んでいらっしゃるご遺族の方からは、今年も無事お参りにという言葉を聞く事が出来ました。また一方、通りすがりだが気持ちがあるので参列は可能かという方もおられ(お気持ちをお持ちでしたらどなたでも参列できます)、特攻隊への思いはどんなに時が過ぎようが尽きぬものだと実感させられます。
時代を知らない私にとって、大戦そのもの、そして特攻隊員については人伝に聞いたり本で読んだりと、直接ではない故に何となく遠く感じる存在です。しかし祭の中で奉納演奏された「故郷(ふるさと)」三番の歌詞「志を果たして いつの日にか歸(かえ)らん」の節を聴いた時、故人の思いが厚く反照されているように思えてならず、途端に身近に思えたのでした。伝説の英雄ではありますが、直接彼らを知る方々には思い出深き愛する人です。心を一つにし、参列できた事は、私にとって幸いでした。
39回を数えるこの特攻隊全戦歿者合同慰霊祭。季節柄寒の戻りや風の強い日に当たってしまう事が多かったそうですが、今回は珍しく春うららかな天気でした。はらりと散りゆく桜は散華という言葉を思い出させます。参列された皆様にはその美しい情景と共に、胸に去来する思いがあった事と思います。 三日見ぬ間の桜と申しますが、我々甲飛喇叭隊第十一分隊は次世代、次々世代にこの景色、思いを変わらず伝えて行けるよう、志を高く保って参ります。