甲飛喇叭隊 News Letter 第45号
2019年8月8日 発行
 みなさんこんにちは、甲飛喇叭隊です。

 暑い夏が過ぎたと思ったら再び夏が来たような暑さの10月の始まりですが、虫の声が秋の訪れを教えてくれます。 甲飛喇叭隊のこの夏は、溶けた飴になるまいと例年の慰霊祭だけではなく、野営訓練会を催したりと更なる充実を目指した夏でした。

 そしてこの9月、もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、我々甲飛喇叭隊のオンラインストアがオープンいたしました! 名前は十一社(じゅういちしゃ)と言います。
このお店のキーワードは「かつての陸海軍人や当時の人々が遺したさまざまなものと、現代とを繋げるために活動しています」です。

◎博物館や資料館など、展示用軍服のレプリカ制作
◎御遺影などに写された軍服・付属品や、御遺品などの解説
◎戦地から送られてきた遺書や御手紙、はがきの解読や解説

等々の公益性の高いサービスを主軸とし、

◎国内外の関連する書籍や当時を偲ぶ物品の販売
◎現代でも楽しめるアイテムの企画・製造・販売

このような、当時と現代と繋げる活動もいたします。

オンラインストアのURLはこちら。
https://www.juichi-sya.tokyo/
是非一度覗いてみてくださいね。

 もう一つお伝えしたいニュースがあります。
甲飛喇叭隊が『はまれぽ.com』に掲載されている「かつて観音崎公園にあった日露戦争で活躍した「28サンチ榴弾砲」とは?」(取材・執筆/松崎辰彦氏)に登場しています。今春除幕の江の島児玉神社の砲弾についても。下記URLからご覧いただけます。
https://hamarepo.com/story.php?page_no=0&story_id=7347&from=


 さて、今回お送りする隊員によるエッセイは、秋の世田谷山観音寺に於いて催行された特攻隊戦没者年次法要について。一服の時間、お休み前の一時、どうぞお供にお読み下さい。
<特攻隊戦没者年次法要・御霊をお祀りする意義>


去る9月23日、東京世田谷区の世田谷山観音寺に於いて特攻隊戦没者年次法要がしめやかに催されました。

この日は、日本全国各地からご遺族、戦友を始めとする縁故の方々、特攻隊戦没者を顕彰する関係者が集い、仏教神道合同での慰霊祭となります。
私達甲飛喇叭隊は 、甲飛卒業者の特攻隊戦没者をはじめとした、全海陸軍特攻隊戦没者の御霊への献奏として[國ノ鎮メ][海漬ク屍]を吹奏し、続いて参列者全員による[同期の桜][海行かば]の合唱献奏となりました。

かけがえのない命を「あとに続くを信じて」散華された数多の御霊。この事実を、現在この世を生きている者としてどのように捉えるべきか。血の通った約束、受け継がれた命の意味を忘れないために、このような形での命の架け橋を最初で最後にし、次の世代にも知り、覚えていてほしい。英霊の顕彰は、生きている限りは続けていかなくてはいけないと考えます。

現に縁故の方、特に戦友、同期の当時を知る方々の参列が少なくなってきており、世代交代が徐々に始まっていると感じています。櫛の歯を引くように見知った方をお見かけしなくなるのは切ない気持ちになります。
我々の世代は何が出来るのか。これからも「あとに続くを信じて」頑張っていかなくてはいけないと思ったのでした。